「バズる書き方」書評・要約

「自分には文章を書く才能がない…」

「文章をうまく書ける人は才能がすごいんじゃないの?」

 

そう思っており、【文章を書く】ということに抵抗がある人はいませんか?

 

しかしこの本には誰もが、自分の感性で魅力的な文章を書く可能性を秘めており、とくにSNS上では大化けするかもしれないと書かれています。

 

「文章を書くのに自信がないなぁ」と思っている人におすすめの一冊となっており、これからブログなどを始めようと思っている人にはぜひとも読んでほしい内容です。

 

 

 

 

 

『バズる書き方』とは

 

本書は元日本マイクロソフト株式会社代表取締役社長であり、現在書評サイト「HONZ」の代表を務めている成毛眞さんによる本となっています。

 

言っちゃえば、長年文章を書いてきており、バズる書き方を知っているプロフェショナルと言っても過言ではない人です。

 

そんな彼は以下の文章術というものを知っていれば誰でも化ける可能性を持っており才能などは必要ないと言っています。

そ・の・ま・え・に・

自分には文章力がねぇえええええ!!と思っている人へ本書では「書く素質」というものがあるのかどうかを調べる方法として、好きな歌詞やセリフがあるかどうかという調べ方をあげています。

もちろんすべての言葉に嫌悪感を持ち、全く関心がないという人は素質があるとは言えない。しかし、いままで生きてきてこの言葉いいなと思うのが1つでもあれば書く素質があると書かれています。

 

バズる文章術

 

1.「漢字の閉じ開き」を意識する

ここで使われている閉じるや開くとは出版業界の専門用語で

閉じる:言葉を漢字で表記すること

開く:言葉をひらがなで表記すること

を指します。

 

読みやすさを見た目でも演出するには、漢字はできるだけ開いたほうがいいのです。

しかし、ひらがなが多すぎると絵本のようになりすぎて読みにくくなってしまいます。

 

例)

1.私はまだ生きている。ただし、走らなければ死ぬだろう。そのために逃げやすいタイミングをうかがう必要があるのだ。

2.私は未だ生きている。但し、走らなければ死ぬだろう。その為に逃げ易いタイミングを窺う必要が有るのだ。

3.わたしはまだいきている。ただし、はしらなければしぬだろう。そのためににげやすいたいみんぐをうかがうひつようがあるのだ。

 

この中でどれが読みやすいですか?程よく開いている1番が読みやすいと思いませんか?まぁそーゆーことです。

 

 

 

2.1行目が勝負である。

「作品の良し悪しは、最初の1行で9割決まる」これは作家の間でよく言われていたことですが、これはバズるためでも同じです。特にTwitterを始めとする、SNSではより一層最初の1行の重要性が高いのです。

 

Twitterはスクロールをたくさんして投稿の1行目を見て、その内容を読むかどうかを決めることが多いと思います。つまり1行目に読者の興味をひきつけることができなければ読み飛ばされてしまうのです。

 

そのために1行目というのは内容がわかりやすく、長すぎないものがいいのです。 

 

例)

・韓国の研究チームが常温超伝導体を発見し、専門家委員会が結成され検証が行われる予定です。

もしこれが仮に実証されたならノーベル賞受賞の可能性も出てきます。この物質が普及するのなら生活が一変するでしょう。

 

ノーベル賞きたぁああああ!!!(かもしれない…)

常温超伝導体が発見されてこれから検証されるらしいです。これが実証されたならノーベル賞受賞の可能性もあります。私たちの生活を変える夢の物質までもう少しかもしれません。

 

やはり目を引き付けやすいのは後者ではないでしょうか?

短く、わかりやすくこれにより1秒でも長く見てもらえる可能性があるのです。

 

 

 

3.いい文章にはグルーブ感がある

文章と音楽は似ています。

 

読ませる文章には読んでいて心地良いリズムがあるのです。ようするに、大した内容を言っていなくても、リズム感が感じられる文章には、思わず目を引き付ける力があるのです。

例をあげてみると、夏目漱石の「吾輩は猫である」の書き出しには「吾輩は猫である、名前はまだない」です。これがもし「吾輩は猫だ。まだ名前は無いのである。」だったらとてもリズムが悪いと思います。

 

それを避けるために、1つの段落に長文・中分・短文を組み合わせて文章のテンポの強弱をつけるというのが重要になってきます。

 

 

 

4.相手想定読者のマイナス10歳をねらえ!!

 

あるターゲットに向けて書いたつもりが、全くそのターゲットに刺さる内容でなかったとしたらバズるはずがないのです。

 

定めたターゲットに確実に届くようにするには、マイナス 10歳を狙った内容を書くことが重要になってくるのです

 

人は「少しでも若いと感じたい。」、「少しでも若く見られたい」と言う願望を抱いて抱いており、実年齢が50代だったら40代向けの洋服をすすめられたいし、実年齢が40代だったら30代の間で流行している色を身に着けたいのです。

そのためピンポイントで狙うのではなく、あえてずらすことにより狙った層に届けることができるのです。

 

 

 

「バズる書き方」のまとめ

 

「文章を書くのに抵抗がある」、「これからブログをはじめてみたいけど書き方とかわからないしなぁ」と思っている人におすすめの書籍となっております。

 

やりたいけど分からないからあきらめるのはとてももったいない!!それだけは言えます。分からないなら学べばいいのです。

 

そしてこの本、推敲前と推敲後が書かれており、訂正箇所も詳しく書かれているのでイメージがしやすいところが最後に伝えたいポイントとなっております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。