「繊細さんの本」書評・要約

 

みなさんは「繊細さん」という言葉を聞いたことがありますか?

豆腐メンタルのイラスト

もしかしたら聞いたことがある人が多いかもしれません。

 

しかしその人がどういうことが得意どのようなことが苦手なのかまで詳しく知っている人はまだまだ少ないと思います。

 

この「繊細さん」というのは言い換えるとHSPの人のことです。

 

このHSPとは視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のことです。

 

これは生まれ持ったものなので頑張って鈍感になろうといったことはできないのです。

 

なので本書では鈍感になる方法が書かれているのではなくて、自分の繊細な感性を大切にすることで楽になり、元気になっていくという方法をとっているのです。

 

「繊細さん」はもちろんのこと自分には当てはまらないなと思っている人にも読んでもらいたい一冊となっております。

 

 

 

繊細さんとは?

 

繊細さんとは、具体的にはどのような人なのでしょうか。

 

・職場で機嫌の悪い人がいると気になる

・人と長時間一緒にいると疲れてしまう

・小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる

 

このような事はありませんか?

 

まわりに相談しても「気にしすぎだよ」とか、「ふつうそんなこと気にならないよ」とか言われるのがオチです。

 

いやでも、気になるもんは気になるんだわ。気にしないと意識しても頭から離れないし、どーすりゃいいんだぁあああ




それもそのはず、繊細さんは、相手の感情やその場の雰囲気はもちろん、光や音まで周りの人が気づかない小さな変化を感じてしまうのです。



「性格」ではなくて「生まれ持った気質」なのでこのようなことが起きるのはしょうがないのです。

 

しかし、このような特徴を持っていると、痛みやストレスが多い状況では、周りに良いものがあっても感じにくくなってしまうのです。

 

それなら、痛みやストレスに耐えられるよう、自分をつくりかえることが重要なんでしょうか。

 

いいえ、そうではありません。

 

自分にとって良いものと悪いものを見分ける、自分の本音をどれだけ大切にできるかが大切なのです。




毎日のストレスを防ぐ

 

次に刺激から受けるダメージを減らす工夫を紹介します

 

先ほど述べたように、繊細な人は鈍感になることができないので、刺激を物理的に防ぐことが重要なのです。

 

また、五感のうち、鋭い感覚から、重点的に対処することも効果的です。

 

そこでポイントなのが、五感のうち、どの感覚が鋭いのかは、人によって異なるということです。なので日常生活で自分がよく使っていると思う感覚から試していくことが良いでしょう。

 

 

 

刺激から自分を守れ!!五感別予防法



どの感覚が強いか考えたうえでそれぞれの予防法を見てみましょう。

 

視覚

・メガネやコンタクトレンズの度を落とす

・サングラスをする

・伊達メガネをかける

聴覚

ノイズキャンセリングイヤホンをする

・耳栓をする

・イヤホンで心地よい音楽を聴く

触覚

・肌の露出を減らす

・心地よい素材で肌を覆う

・明るい色の服やお守りを身につける

嗅覚

・マスクをする

・好きな香りのハンドクリームや香水、ヘアワックスをつける

・アロマペンダントをつける

味覚

・刺激の強い食べ物を避ける

 

 

このようにたくさんの予防法がこの本には書かれています。

 

ケア方法も載っているので気になった人はぜひ読んでみてください。

 

人間関係を楽にするには

複雑な人間関係のイラスト(棒人間)

 

何回も言いますが、繊細さんは「相手の感情に気付きやすく、その場の雰囲気を感じることが得意」なのです。

 

それが繊細さんの中で当たり前になっているので、身の回りに気遣いができないなと思ってしまう人がいるのは普通のことなのです。

 

しかしここで考え方を少し変えて、「非繊細さんとは感じ方が全く違うんだ」という考えを持つことが重要なのです。

 

この考えをもって他人と接することで傷つくことなく関わることができるかもしれません。

 

人に頼れるようになってみよう

 

繊細さんは人に頼るということが苦手な人が多いです。

 

なぜなら「今話しかけたら迷惑かな?」とか、「ちょっと機嫌悪そうだし話しかけにくいな」と感じてしまうからです。

 

そのことを考え始めてしまうとなかなか動き出すことができません。

しかしこのままではよくないのです。「人に頼ることができない」より「人を頼ることができる」方がいいのです。

 

そのための心得として3つ本書では書かれています。

 

1.「頼る」という発想を持つ

今まで頼ってこなかった繊細さんは問題に直面した際、頼ることより自分で最後までやるという考えが出てきてしまうのです。

なので人に頼ってみるという意識をもつことが重要です。

 

2.相手の状況を推測せず言葉で確かめてみる

相手の状況に配慮するということは繊細さんのいいポイントですが、相手の状況というのは聞いてみないとわかりません。怒っているのかもと思っていたところ、もともとそのような顔だったという可能性もあるかもしれません。

 

しかし相手も無理して引き受けてるかもしれないと思ってしまうかもしれません。

相手が嫌な思いをしないように「無理だったら別に大丈夫だよ」と一言加えることもポイントです。

 

3.相手が引き受けてくれたら、信じて任せる

引き受けてくれた後、「本当は嫌だったんじゃないかな」と考えてはいけません。そこは相手の「いいよ」という言葉をちゃんと信じて無駄なことを考えないようにしましょう。

 

「繊細さんの本」まとめ

 

 

なんだか生きずらいなと思っていたり、いろいろなことが気になってストレスがたまるって人におすすめの本となっています。

 

この本には今すぐに実践できる「楽に生きる方法」がたくさん載っているので、これなら自分でも実践できるというものがあると思います。

 

また今まで、なぜいろいろなことが気になっていたかの理由が書かれているので気持ちか晴れると思います。

 

繊細さんをはじめとするすべての人に一読していただけたらなと思います。

 

 

 

 

 

「データセンター読本」書評・要約

「データセンターって何?」

そう思うと同時に、すでに手の中にこの本がありました。

 

この言葉を見たときに浮かんだイメージとしてはこんなものでした。

 

 

なんとなくプログラミング関係のことが書かれているのかなと思ってました。

 

しかし読んでみると全く異なる内容が書かれており驚いたのと同時に、今まで知らなかったことが知れたのでとてもよかったと感じています。

 

このデータセンターというものがなければIT社会というものは成り立つことができないということがしっかりわかるものとなっております。

 

 

 

 

 

「データセンター」とは

 

データセンターの定義としてインターネット用のサーバーやデータ通信、固定・携帯・IP電話などの装置を設置・運用することに特化した建物の総称と定められています。

 

こんなかんじー


データセンターがどういうものなのかがわかったところで、なぜデータセンターが必要になるのかを説明していきます。

 

データ量と言うものは10年前と比べ何倍にも増えており、それを皆さんも実感することができるかできると思います。データ量が爆発的に増えることにより、大量のデータを処理するためにコンピュータの処理性能も高めていく必要があります。

 

しかしこのデータ量の増え方と言うものは、ハードウェアの成長性能の伸びよりもはるかに上回っています。そのため、増え続けるデータを処理するためには、コンピューターの台数も増え続ける必要があるのです。

またコンピュータの台数が増え続けなければならない理由はデータの増加だけではありません。コンピューター上での処理自体が複雑になっていることもその理由です。

 

このようにコンピューターが増えると

 

・発熱の問題

 

・重量の問題

 

が発生します。

 

一般のオフィスでは、空調装置で冷やせる熱量ではなく、ラックと言う専用の棚が重いので、床が抜ける恐れがあります。

 

また災害によりコンピューターが停止してしまうと言う事態は何といっても避けなければなりません。そのため災害が起きやすいところ(活断層や海、川が近いところなど)を避けて建てることが多いです。

 

また万が一停止した時でも、すぐに別の場所でシステムを再稼働できるようにしておく必要があり、このようなことが可能な場所を探さなければなりません。このような問題を解決する設備がデータセンサーなのです。またこの必要性というのは年々増加していることがわかります。

 

データセンターの特徴として、通信回線、構造、電気設備、消火設備があります

 

このことから、様々な構成要素をコンピューターの安全運転に注力していく設計された施設といえます

 

次に可用性と言う言葉を紹介します。

 

これはデータセンターを稼働できる割合を示して示します。理想は24時間365日いつでもデータセンターが使える状態であることであり、その場合の可用性は100%となります。

 

しかし可用性が100%になる事は現実的に不可能と言われています。なのでデータセンターを使用する場合は100%の可用性はあり得ないと言うことを理解した上で、業務被害を最小限に食い止める対策が必要となります。



またデータセンターを構築する際に大切なことは、データセンターの寿命をしっかり考えることです。データセンターの主要設備の寿命は大体15〜20年と言われています。つまり寿命がたつと大規模修繕が必要となるのです。

 

修繕費など多大な費用がかかるのは、多くの電源、空調設備を備えるデータセンターならではの悩みです。したがって、計画の際は、データセンターの修繕計画等のライフサイクルを理解することが大切です。

 



データセンターの構造

 

データセンターの構造を語る観点として大きく4つに分けることができます。

 

それは1.建物、2.電気設備、3.空調設備、4.ICT設備です。

 

データセンターは耐荷重が一般ビルに比べて圧倒的に優れていることです。一般のオフィスビルであれば、通常使っている床とコンクリート面の高さは大体5〜10センチです。しかしデータセンターだとその距離が60〜80センチあります。

 

またデータセンターは1階分の高さが通常のオフィスよりも高く、一般的なビルの1階の高さが3m位に対し、データセンターでは5mもあります。

 

そして火災にも充分な対策がされており、燃えにくい素材を駆使し、火事が起きることを食い止める工夫をしています。また、火事が起きてしまったとき、コンピューターが置いてあるので水を使うことができません。そこで、ガスを使い酸素をなくして消化するという方法を用いているのです。



データセンターのセキュリティ対策

 

何人も入れさせねぇえええ!!

これがデータセンターのセキュリティ対策の核となっています。

 

万が一侵入されたら、簡単には出られないようにするのです。

 

しかし、侵入してくるより侵入されないようにするほうが大事です。そのために、データセンターの場所はとてもわかりにくくなっています。

 

そしてもちろん一定のアクセス権限のある人以外は入室を認めていません。所在地の情報も限られた人にしか伝えられません。建物自体にデータセンターと看板を出すこともありませんし、ネット上に住所を掲載することもないのです。

 

また入り口などもとても制限されており、窓ガラスが少ないのも特徴です。セキュリティーと聞いてまず思い浮かぶのはセキュリティーカードによる認証でしょう。

カードキーのイラスト

 

データセンターにも当然あります。部外者が訪問する場合には、名前などを登録し、ゲスト用のセキュリティーカードを貸し出します。また携帯電話、PC等の持ち込みは厳しく制限されていることが多いです。

スマートフォン禁止のマークパソコン禁止のマーク

 

一旦データセンター内に入ると、いたるところにセキュリティーカードをかざして入室することになります。これにより今誰がどこにいるかを特定することができるのです。また、各場所には様々な生体認証を用いないと入室することができなくなっています。



 

 

データセンターの今後

 

従来型のデータセンターのままで今後のICTの進歩に対応していくことは難しいと結論付けることができます。

そして今後もデータセンターが使われ続けていくためには、解決すべき課題が少なくとも3つあります。

 

それは

 

1.冷却:高集積化や高密度化が進むことで、電力消費量、すなわち発熱量が増大するコンピュータをどうやって冷却するのか。

 

2.省電力環境保護のためにデータセンター、全体で使用する電力量どうやって教えるから

 

3.小型データセンターの建設:一極集中型の巨大データセンターと組み合わせることで、リスクを分散化し、データの高速処理などの対応を柔軟に行う小型データセンターをどのように建設するのか



です。

 

ここで本書では、新しい冷却方法として、サーバーごと特殊な液体に浸して冷却を行うということが挙げられてます。 

 

しかし今後は堅牢なデータセンターばかりではなくなるのではないかと述べられています。その理由として、今までの堅牢度が高いものでないといけないということがなくなってきたからです。また今までは大きなものが多かったが、コンテナ型のものも増えていくのではないかと予測されています。そのことにより私たちのもっと身近にデータセンターというものが増えていくかもしれません。

 

「データセンター読本」まとめ

 

データセンターを知らない人や知ってはいるけどどのような構造をしていて社会にどのような影響を与えているのかは知らないという人におすすめの本となっております。

 

ところどころ専門的な用語を使っていますがその前にちゃんと解説が入っているのでかなりわかりやすく読むことができます。

 

多くの人におすすめできる内容になっていると感じました。

 

 

 

 

「バズる書き方」書評・要約

「自分には文章を書く才能がない…」

「文章をうまく書ける人は才能がすごいんじゃないの?」

 

そう思っており、【文章を書く】ということに抵抗がある人はいませんか?

 

しかしこの本には誰もが、自分の感性で魅力的な文章を書く可能性を秘めており、とくにSNS上では大化けするかもしれないと書かれています。

 

「文章を書くのに自信がないなぁ」と思っている人におすすめの一冊となっており、これからブログなどを始めようと思っている人にはぜひとも読んでほしい内容です。

 

 

 

 

 

『バズる書き方』とは

 

本書は元日本マイクロソフト株式会社代表取締役社長であり、現在書評サイト「HONZ」の代表を務めている成毛眞さんによる本となっています。

 

言っちゃえば、長年文章を書いてきており、バズる書き方を知っているプロフェショナルと言っても過言ではない人です。

 

そんな彼は以下の文章術というものを知っていれば誰でも化ける可能性を持っており才能などは必要ないと言っています。

そ・の・ま・え・に・

自分には文章力がねぇえええええ!!と思っている人へ本書では「書く素質」というものがあるのかどうかを調べる方法として、好きな歌詞やセリフがあるかどうかという調べ方をあげています。

もちろんすべての言葉に嫌悪感を持ち、全く関心がないという人は素質があるとは言えない。しかし、いままで生きてきてこの言葉いいなと思うのが1つでもあれば書く素質があると書かれています。

 

バズる文章術

 

1.「漢字の閉じ開き」を意識する

ここで使われている閉じるや開くとは出版業界の専門用語で

閉じる:言葉を漢字で表記すること

開く:言葉をひらがなで表記すること

を指します。

 

読みやすさを見た目でも演出するには、漢字はできるだけ開いたほうがいいのです。

しかし、ひらがなが多すぎると絵本のようになりすぎて読みにくくなってしまいます。

 

例)

1.私はまだ生きている。ただし、走らなければ死ぬだろう。そのために逃げやすいタイミングをうかがう必要があるのだ。

2.私は未だ生きている。但し、走らなければ死ぬだろう。その為に逃げ易いタイミングを窺う必要が有るのだ。

3.わたしはまだいきている。ただし、はしらなければしぬだろう。そのためににげやすいたいみんぐをうかがうひつようがあるのだ。

 

この中でどれが読みやすいですか?程よく開いている1番が読みやすいと思いませんか?まぁそーゆーことです。

 

 

 

2.1行目が勝負である。

「作品の良し悪しは、最初の1行で9割決まる」これは作家の間でよく言われていたことですが、これはバズるためでも同じです。特にTwitterを始めとする、SNSではより一層最初の1行の重要性が高いのです。

 

Twitterはスクロールをたくさんして投稿の1行目を見て、その内容を読むかどうかを決めることが多いと思います。つまり1行目に読者の興味をひきつけることができなければ読み飛ばされてしまうのです。

 

そのために1行目というのは内容がわかりやすく、長すぎないものがいいのです。 

 

例)

・韓国の研究チームが常温超伝導体を発見し、専門家委員会が結成され検証が行われる予定です。

もしこれが仮に実証されたならノーベル賞受賞の可能性も出てきます。この物質が普及するのなら生活が一変するでしょう。

 

ノーベル賞きたぁああああ!!!(かもしれない…)

常温超伝導体が発見されてこれから検証されるらしいです。これが実証されたならノーベル賞受賞の可能性もあります。私たちの生活を変える夢の物質までもう少しかもしれません。

 

やはり目を引き付けやすいのは後者ではないでしょうか?

短く、わかりやすくこれにより1秒でも長く見てもらえる可能性があるのです。

 

 

 

3.いい文章にはグルーブ感がある

文章と音楽は似ています。

 

読ませる文章には読んでいて心地良いリズムがあるのです。ようするに、大した内容を言っていなくても、リズム感が感じられる文章には、思わず目を引き付ける力があるのです。

例をあげてみると、夏目漱石の「吾輩は猫である」の書き出しには「吾輩は猫である、名前はまだない」です。これがもし「吾輩は猫だ。まだ名前は無いのである。」だったらとてもリズムが悪いと思います。

 

それを避けるために、1つの段落に長文・中分・短文を組み合わせて文章のテンポの強弱をつけるというのが重要になってきます。

 

 

 

4.相手想定読者のマイナス10歳をねらえ!!

 

あるターゲットに向けて書いたつもりが、全くそのターゲットに刺さる内容でなかったとしたらバズるはずがないのです。

 

定めたターゲットに確実に届くようにするには、マイナス 10歳を狙った内容を書くことが重要になってくるのです

 

人は「少しでも若いと感じたい。」、「少しでも若く見られたい」と言う願望を抱いて抱いており、実年齢が50代だったら40代向けの洋服をすすめられたいし、実年齢が40代だったら30代の間で流行している色を身に着けたいのです。

そのためピンポイントで狙うのではなく、あえてずらすことにより狙った層に届けることができるのです。

 

 

 

「バズる書き方」のまとめ

 

「文章を書くのに抵抗がある」、「これからブログをはじめてみたいけど書き方とかわからないしなぁ」と思っている人におすすめの書籍となっております。

 

やりたいけど分からないからあきらめるのはとてももったいない!!それだけは言えます。分からないなら学べばいいのです。

 

そしてこの本、推敲前と推敲後が書かれており、訂正箇所も詳しく書かれているのでイメージがしやすいところが最後に伝えたいポイントとなっております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。