最近発売された 個人的に気になる本17選

 

最近発売された個人的に気になる本17選

本屋に行くたびに増えていく「気になる本リスト」。今回はその中から、AI・ビジネス書、新書、教養・古典まで、ジャンルを問わず個人的に気になった17冊を厳選してまとめました。前半は発売済みの本、後半はこれから発売予定で期待している本を紹介します。

目次


AI・ビジネス系

1. AI大格差――最先端の研究が明かす仕事と給料の未来

著者:宮本弘曉

AIによる格差は「仕事の中身が変わる」「AIの出力を見抜く力」「学び直せるかどうか」という三層で生まれると著者は説く。G7のAI専門家会合に日本代表として出席した経済学者が、技術革新と雇用の歴史を振り返りながら、生成AIの実力と限界、産業革命期の綿織物職人の教訓、そしてAGI時代の複数シナリオまでを描き出す。AIを使うか否かではなく、AIの出力を検証し最終判断を引き受けられるかどうかが分かれ目になるという指摘は、多くのビジネスパーソンに刺さるはず。学び直しの機会や労働市場の流動性、教育制度の整備が個人にも社会にも問われている。

 

 

2. MATERIAL WORLD――世界は「資源」で動かされる

著者:エド・コンウェイ

砂・塩・鉄・銅・石油・リチウムという6つの資源をめぐる人類史を、イギリスの経済ジャーナリストが世界各地の採掘現場を歩いて描く大作。ウクライナ・マリウポリの製鉄所、ペルシャ湾岸の巨大油田、台湾のTSMC半導体工場、大西洋海底のリチウム鉱床など、現代文明を支える物質の裏側を克明にたどる。刊行直後から世界的な話題となり、『エコノミスト』誌や『サンデー・タイムズ』紙の年間ベストブックにも選出された。佐藤優が監訳・解説を担当し、資源をめぐる地政学と歴史がどう現在のビジネスや国際情勢を動かしているかを読み解く。半導体不足や資源争奪戦のニュースの背景がクリアに見えてくる一冊。

 

 

3. AI中心の経営――The AI-Centered Enterprise

著者:Ram Bala

生成AIの企業活用は多くの場合、既存の業務にAIを付け足すだけにとどまっている。本書は、コンテキストを理解する「Context Aware AI」を軸に組織そのものを再設計する「AI中心の企業」への転換を提案する。著者陣はサンタクララ大学やIMDなど国際的なビジネススクールの研究者で、プロンプトエンジニアリングやRAG、ナレッジグラフ、エージェント型AIを組み合わせ、個々の従業員の思考パターンに適応するツールをどう構築するかを、Calibrate・Clarify・Channelizeという3つのCのフレームワークで解説する。AI導入を「戦術」から「変革」へ引き上げたい経営層・DX推進担当者に向けた実践書。

 

 

4. Empire of AI

著者:カレン・ハオ

OpenAIを社内から7年間取材し続けた元MITテクノロジーレビュー記者が、260人以上へのインタビューと内部文書をもとに描く衝撃のノンフィクション。理想主義を掲げて非営利で出発した組織が、いかにして巨大な権力と資本を集める「帝国」へと変貌していったのか。サム・アルトマンの人物像や取締役会による解任騒動の内幕、そしてAGIという壮大な物語の裏で進む労働搾取や環境負荷、グローバルサウスからの資源収奪までを容赦なく描き出す。2025年の刊行直後に全米ベストセラー入りし、全米批評家協会賞にもノミネートされた話題作の邦訳版。AI業界の「今」を知るための必読書。

 

 

5. なぜ「賢い人」が集まってしょうもない意思決定がなされるのか

著者:太田肇

「絶対に失敗するとわかっているプロジェクト」がなぜか全会一致で走り出す。「無駄だ」と全員が思っている業務がなぜか永遠になくならない。組織論の第一人者が、優秀な人材が集まっているはずの日本企業で繰り返される不条理の正体を解き明かす。会議室に漂う「本当のことを言えない空気」、コンプライアンス過多がかえって不正の温床になる皮肉、島型オフィスが生む同調圧力など、身近な疑問を切り口に日本型組織の構造的な無駄を丁寧に解剖。最終章では「イヌ型」から「ネコ型」マネジメントへの転換を提案し、閉塞感のある職場を変えるヒントを示す。

 

 

6. AIで終わる人 AIで化ける人

著者:中平健太

1000社・3000名超のAI導入現場に立ち会ってきた起業家が、同じAIツールを同じタイミングで手にしても「化ける人」と「終わる人」に分かれる理由を解き明かす。差を生むのはITリテラシーではなく、20の思考の対比で示される「思考のOS」だという。「自分の頭で考える」ことにこだわる自脳思考から、AIを外部の脳として使う他脳思考へ。完璧を求める姿勢から、賢い手抜きへ。著者自身の14回の事業失敗という実体験に裏打ちされた「Fail & Grow」の精神も貫かれている。本書自体、原稿の8割をAIにドラフトさせ、著者は経験と意思決定に集中するという「戦略的手抜き」を体現して作られた一冊。

 

 

7. 3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全

著者:本田淳也

社会保険労務士として3000件の職場相談に向き合ってきた著者が、部下も自分も消耗しないマネジメントの実践知をまとめた一冊。「優秀なマネージャーはあえて少し演技する」という視点から、負担を整える、メンタルを安定させる、支え合いを生む、働きがいを高めるなど、8つの切り口でリーダーの具体的なふるまいを解説する。「普通は分かるよね」という言葉が部下との距離を広げてしまう理由や、カスタマーハラスメントから部下を守る一言、飲み会を自由参加にしない理由など、現場感あふれるエピソードが満載。制度や理屈よりも日々のふるまいが職場を変えるという実感に基づいた、明日から使えるマネジメント指南書。

 

 


新書・教養系

8. 外国人患者――医療ツーリズムと日本の現実

著者:山田秀臣

東大病院国際診療部の副部長として長年、外国人患者診療と医療ツーリズムの現場に携わってきた医師が、日本医療のリアルな現状を描く新書。過去最多を更新し続ける医療機関の倒産と、過去最高を更新する国民医療費という危機的状況の中、訪日外国人患者の受け入れは病院経営を救う可能性を秘めている。米国・韓国・台湾・タイなど各国の医療ツーリズム事情との比較を交えながら、日本医療の強みと失われつつあるアドバンテージ、そして患者紹介ブローカーが暗躍する仕組みや、日本の健康保険制度が抱える脆弱性までを具体的に検証。国際医療の最前線で何が起きているのかを知る一冊。

 

 

9. 「もしも」で命は救えるか?――因果推論入門

著者:井上浩輔

「もし20歳から毎日ランニングをしていたら」「もし飲み会の後にラーメンを食べなかったら」。こうした「もしも」を科学的に検証する思考法が因果推論だ。京都大学の医師・疫学者である著者が、現実には観測できない「もう一つの結果」をデータで比較する「反実仮想」の考え方を軸に、ランダム化比較試験と観察研究の違い、時間とともに変化する状況の評価、AIと因果推論の組み合わせ、次世代の個別化医療戦略までを具体的な研究事例とともに解説する。健康情報やニュースを鵜呑みにせず、「それは本当に効果があるのか」を見抜く目を養いたい人に向けた、因果推論入門の決定版。

 

 

10. じつは残酷な「ほめ育て社会」

著者:榎本博明

叱らずほめて育てる。それが常識となった今の日本社会は、一見やさしく見えて実はとても残酷な社会ではないか。心理学者である著者は、ほめられ続けることで自分の弱点に気づく機会や、逆境から立ち直るレジリエンス、自分を客観視するメタ認知が育たなくなっている現状に警鐘を鳴らす。もともと意欲や能力が高い人はそのまま伸びる一方、そうでない人は誰からも発破をかけられず埋もれていく――ほめ育て社会は静かに格差を広げる選別装置になっているという指摘は鋭い。褒めることを全否定するのではなく、適切な摩擦や耳の痛いことを伝え合える関係性の大切さを説く、教育・人材育成の常識を問い直す一冊。

 

 

11. ストイシズム――何事にも動じない「無敵の心」のつくり方

著者:ウィリアム・B・アーヴァイン

人間関係の悩み、怒りや悲しみ、欲望、死への恐怖。二千年前の哲人たちはこうした悩みにどう向き合ったのか。ライト州立大学名誉教授で自らストア哲学を実践する著者が、古代ギリシャ・ローマのストア派の知恵を現代人向けに読み解く世界的ベストセラー。最悪の事態をあえて想像することで今あるものへの感謝を引き出す「ネガティブ・ビジュアリゼーション」や、コントロールできることとできないことを見極める技法など、シリコンバレーの起業家たちも実践する具体的なテクニックを紹介。怒りを笑いに変える方法や、他人の評価に振り回されない生き方まで、著者自身の気づきも語られる、人生哲学としてのストア哲学入門。

 

 


古典・学術系

12. 論語――現代に生きる中国の知恵

著者:貝塚茂樹

1964年の刊行以来、版を重ね続けてきた論語入門の古典的名著が、装いを新たに文庫化。中国古代史を専門とする著者が、当時の社会や時代背景を踏まえた独自の解釈によって、幾多の苦難を味わった人間・孔子の姿と、一本気な子路や秀才の子貢、夭折した顔回といった弟子たちの姿を生き生きと描き出す。学而編、為政編、里仁編など前半七篇を中心に、原文・訓読文・解釈の三本立てで名句を丁寧に紹介。孔子は単なる復古主義者ではなく、伝統を未来へと開いていく合理主義者でもあったという著者の解釈が新鮮で、堅苦しい注釈書とは一線を画す、親しみやすくも深い論語入門書。

 

 

13. 数学を哲学する

著者:スチュワート・シャピロ

数や集合といった数学的対象は、人間の心とは独立に「実在」するのか、それとも人間の心が作り出したものにすぎないのか。オハイオ州立大学教授で数学の哲学を専門とする著者が、プラトンとアリストテレスに始まる合理主義と経験主義の対立から、カントによる総合の試み、フレーゲやヒルベルトらによる論理主義・形式主義・直観主義、そして著者自身が提唱する構造主義まで、数学の哲学の歴史と最前線を丁寧にたどる定評あるテキスト。数学者が当たり前のように使っている概念の土台を哲学的に問い直す内容で、数学にも哲学にも「センス」が必要であることを実感させてくれる、骨太な入門書。

 

 

14. 10万年の世界経済史

著者:グレゴリー・クラーク

人類の経済活動の大半は、狩猟採集社会から1800年ごろまで続いた定住農耕社会まで、出生率と死亡率が長期的に釣り合う「マルサスの罠」という一つの法則に支配されていた。カリフォルニア大学デービス校の計量経済史家が、生活水準・出生率・平均余命・技術進歩といった膨大なデータを駆使し、なぜこの停滞が紀元前から1800年まで続いたのか、そしてなぜ英国を皮切りに一部の国だけが「大いなる分岐」を遂げて豊かになれたのかを解き明かす。スミス『国富論』やマルクス『資本論』、ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』に並ぶ人類の「ビッグ・ヒストリー」として世界的に評価された話題作。

 

 


新刊情報:これから発売される期待の3冊

15. 競馬の世界史――欲望と文明のビッグレース

著者:本村凌二 発売予定:9月10日

【新刊情報】人間が生み出した「最高の芸術品」とも称されるサラブレッド。この馬を競わせる近代競馬はイギリスで王侯貴族の遊びとして始まり、やがて「文明の象徴」としてヨーロッパからアメリカ、日本へと広がっていった。一方で賭博としての競馬は人間の欲望を刺激し、八百長や不正の誘惑も常につきまとう。古代ローマ史・地中海文明史の第一人者であり、長年の競馬ファンでもある著者が、アラブ馬を始祖とするサラブレッドの誕生から名馬エクリプスの伝説、フランスの凱旋門賞創設、そして世界最高峰に迫る日本競馬の躍進までを熱く描く。文庫化にあたり直近10年余りの動向も大幅増補。9月10日発売予定。

 

 

16. クルアーンの世界――語りかけるイスラーム

著者:小杉泰 発売予定:9月10日

【新刊情報】「誦まれるもの」という名を持つイスラーム唯一の聖典クルアーン。世界15億人以上が帰依するこの聖典は、そもそも書物として誕生したものではなかった。イスラーム学の泰斗である著者が、神の語りが正典として結集される過程から、紙と写本の帝国としてのイスラーム世界の広がり、そして現代にまで生き続ける聖典の力までを丁寧にたどる。後半では預言者ムハンマドの生きざま、聖地マディーナでの共同体形成、唯一神をめぐる世界観、イスラーム法と信仰儀礼の規定など、クルアーンが織りなす人間世界を具体的に読み解く。姉妹宗教であるキリスト教の聖書とも比較しながら、イスラーム理解への確かな橋を架けてくれる一冊。9月10日発売予定。

 

 

17. 所有権の誕生

著者:加藤雅信 発売予定:9月10日

【新刊情報】「みんなのもの」だったはずのものが、いつ「わたしのもの」になったのか。所有権は文字による記録が始まるよりも前に発生したため、文献研究だけではその起源をたどることができない。名古屋大学の法学者である著者が、文化人類学の知見を手がかりに、明確な土地所有の概念を持つ農耕社会、それがあいまいな焼畑農耕社会、そもそも土地所有権が存在しない遊牧社会や狩猟採集社会を比較しながら、所有権が生まれる社会構造を解き明かす。入会権という所有と非所有の中間形態や、知的財産権のような無体財産権の発生過程にも踏み込み、「権利」そのものの誕生を問い直す。学術文庫版では消費財の所有権についても新たに論じている。9月10日発売予定。

 

 


まとめ

AI・ビジネス、新書、教養・古典と幅広いジャンルから17冊を紹介しました。個人的に特に気になっているのは「所有権の誕生」です。法律を学んでいるので...

気になる本があれば、ぜひチェックしてみてください。

 

この記事は提供された原稿をもとにHTML化したものです。

ロジカルシンキングを鍛える本10選 難易度別・徹底比較まとめ

 

LOGICAL THINKING BOOK GUIDE

ロジカルシンキングを鍛える本10選
難易度別・徹底比較まとめ

論理的思考力・文章力を鍛えたい人に向けて、入門から上級まで難易度別に10冊を厳選して紹介します。 それぞれの概要・要約に加え、実際の評判や実務でどう活かせるかを詳しくまとめました。 自分のレベルや目的に合った一冊を見つける参考にしてください。

 
No. 01

入門 考える技術・書く技術
― 日本人のロジカルシンキング実践法

初級〜中級

概要

バーバラ・ミントの原典『考える技術・書く技術』は名著だが難解との声も多く、その考え方を日本のビジネスパーソン向けに噛み砕いて再構成した実践書です。ピラミッドストラクチャー(結論を頂点に、根拠を階層的に積み上げる構造)を、メールや報告書といった日常業務にどう落とし込むかに焦点を当てています。

要約

  • 主張(結論)とその根拠は、常に「上下関係」と「横の関係」の2軸で整理する
  • 「Why so?(なぜそう言えるのか)」「So what?(だから何なのか)」を繰り返し自問することで、論理の飛躍や重複を防ぐ
  • 読み手は「結論から知りたい」という前提に立ち、結論→理由→詳細の順で書く

原典に比べて事例が日本のビジネスシーンに寄せてあるため、「原典が挫折した人でもこちらは読み通せた」という声が非常に多い一冊です。特に、実際のメール文面や報告書のビフォーアフターが示されている点が「イメージしやすい」と好評で、抽象的な理論書ではなく実務書として読まれています。一方で「原典のエッセンスをかなり簡略化しており、応用力までは身につかない」という指摘もあり、まず本書で型を掴んでから原典に挑戦する、という2段階の読み方をする人が多いようです。また、ページ数がコンパクトなため「通勤時間で読み切れた」という声もあり、忙しいビジネスパーソンからの支持も厚くなっています。

実務では、社内メールや報告書を書く前に「結論は何か」「その根拠は3つ以内にまとめられるか」を自問する習慣をつけると、文書作成のスピードと伝わりやすさが大きく改善します。特に上司やクライアントへの報告メールでは、本文の冒頭2行に結論と根拠の数を明示し(例:「結論として〇〇です。理由は3点あります」)、その後に詳細を展開する型を徹底するだけで、読み手からの「結局何が言いたいの?」という指摘が激減します。会議のアジェンダ作成や提案資料の骨子作りにもそのまま応用でき、特に若手のうちに型として体に染み込ませておくと、その後のキャリアを通じて資産になるスキルです。

 

 

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No. 02

マッキンゼー流
入社1年目ロジカルシンキングの教科書

初級

概要

著者はマッキンゼーで学んだ思考の基礎を、社会人1年目でもつまずかないレベルまで平易に解説しています。難しい理論よりも、「批判的に考える」「筋道立てて話す」といった基礎動作の習得に重点が置かれています。

要約

  • 情報を鵜呑みにせず「本当にそうか?」と問い直すクリティカルシンキングの姿勢
  • 主張には必ず根拠を添える「なぜなら思考」の習慣化
  • 話す・書くときは結論から述べる「結論ファースト」の徹底

「新卒・若手社会人向けの入門書として非常に読みやすい」という評価が多く、専門用語が少なく1〜2時間で読み切れる分量も支持されています。特に、身近な失敗談や具体例を交えて説明しているため「自分ごととして読める」という感想が目立ち、ロジカルシンキング関連の本の中でも挫折率が低い一冊として知られています。一方で「内容が基礎的すぎる」「他のロジカルシンキング本を読んだことがある人には物足りない」という声も一定数あり、あくまで"最初の1冊"としての評価が中心です。中には「新人研修の課題図書として配られた」という声もあり、企業研修の入門教材としても採用されるケースがあるようです。

実務での活かし方としては、上司への報告や会議での発言前に「結論→理由の順で3行にまとめてから話す」練習を繰り返すことが効果的です。特に、日々の業務報告やちょっとした相談の場面で「まず結論、次に理由を一つだけ」という型を意識するだけで、「話が長い」「要点がわからない」といった若手にありがちな指摘を防げます。さらに、ニュースや会議での発言を聞いたときに「これは本当にそうか?」と一度立ち止まって考えるクセをつけると、情報を鵜呑みにしない姿勢が自然と身についていきます。ロジカルシンキングの"入り口"として最初の1冊にするのに向いています。

 

 

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No. 03

入社1年目から差がつく
ロジカル・シンキング練習帳

初級〜中級

概要

読み物としてではなく、ドリル・演習形式で論理的思考を体に染み込ませることを目的とした実践練習帳です。知識のインプットよりも、繰り返し手を動かして「使える」レベルまで引き上げることに重点があります。

要約

  • 論理的思考は知識ではなく「反復練習」で身につくという立場
  • MECE、ロジックツリー、因果関係の整理などを演習問題形式で提供
  • ビジネスの具体的なシーン(企画立案、問題解決、プレゼン)に即した設問構成

「読むだけで終わらせず、実際に手を動かせるのが良い」と、実践重視派から高い評価を得ています。特に、電車の中や隙間時間でも1問ずつ取り組める構成になっているため「継続しやすい」という声が多く、資格試験のドリルのような感覚で毎日少しずつ進められる点が支持されています。一方で「解説がやや簡素で、なぜその答えになるのか腹落ちしない設問もある」という声も見られ、他の解説書と併用する読み方が推奨されることが多いです。また「答えが一つに決まらない設問もあり、模範解答に納得できないことがある」という指摘もありますが、これはロジカルシンキングの演習書全般に共通する難点ともいえます。

活用の仕方としては、最初にロジカルシンキング系の解説書(例:マッキンゼー流の教科書やロジカル・シンキング)で概念をインプットし、その後この練習帳でアウトプット練習をする、という2冊セットでの使い方が最も効果的です。特に、解いた後に自分の答案と模範解答を見比べ、「なぜ自分の答えは不十分だったのか」を言語化する作業を挟むと、単なる問題演習で終わらせず本当の意味で思考力の訓練になります。日々の業務の合間に1日1問だけでも継続することで、数か月後には自然とMECEやロジックツリーを使いこなせるようになっている、という声も多く見られます。

 

 

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No. 04

ロジカル・シンキング
― 論理的な思考と構成のスキル

中級

概要

照屋華子氏・岡田恵子氏による、日本のロジカルシンキング本の定番かつロングセラー。MECE(モレなくダブりなく)や「So What?/Why So?」という、ロジカルシンキングの基本用語・フレームワークの多くはこの本を起点に広まったといえるほど影響力のある一冊です。

要約

  • 「話が分かりにくい」原因の多くは、①話の重複・漏れ・ずれ(MECE違反)、②話の飛び(So What?/Why So?の欠如)にある
  • 並列型・解説型という2種類の論理構造パターンを使い分けて話を組み立てる
  • 論理的な「構成」があって初めて、説得力のあるコミュニケーションが成立する

「MECE」「So What?」という言葉自体を日本のビジネスパーソンに浸透させた古典的名著として評価が非常に高く、20年以上読み継がれているロングセラーです。多くのレビューで「社会人になったら最初に読むべき一冊」「コンサル業界を目指すなら必読」と紹介されており、思考法の"共通言語"を身につけられる点が高く評価されています。一方で「初版から年数が経ち、事例がやや古い」「文章がやや硬く、読み進めるのに骨が折れる」といった声も一定数あり、読みやすさという点では前述の入門書に軍配が上がるという意見も見られます。それでも「ロジカルシンキングを学ぶなら避けて通れない一冊」という評価が定着しており、複数のロジカルシンキング本を読んだ人ほど「結局この本に立ち返る」という感想を残しているのが特徴的です。

実務では、資料作成時に「この構成にモレ・ダブりはないか」「一つ一つの主張に対してWhy so?と問われたときに答えられるか」をチェックリスト的に使うと、資料の説得力が目に見えて向上します。特に、上司やクライアントへのプレゼン資料を作る際、スライドの見出しを並べてみて「これは本当にMECEになっているか」を確認する作業を習慣化すると、指摘を受けにくい構成に仕上がります。また、日常の会話やメールでも「今の話はSo What?(だから何?)に答えられているか」を意識するだけで、要点が伝わりやすくなり、周囲からの信頼にもつながります。

 

 

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No. 05

ロジカル・ライティング
― 論理的にわかりやすく書くスキル

中級

概要

『ロジカル・シンキング』の姉妹編。論理的な「思考」を、実際にどう「文章」として表現するかに特化した一冊です。考える力と書く力は別スキルであるという前提のもと、文章表現に落とし込む技術を体系的に扱っています。

要約

  • 論理的に考えられていても、文章化する際に情報の順序や粒度を誤ると伝わらない
  • パラグラフ・ライティング(段落ごとに1つの主張とその根拠をまとめる技法)の徹底
  • 読み手の疑問を先回りして解消する「読み手の視点」重視の文章設計

『ロジカル・シンキング』とセットで読まれることが多く、「思考編を読んだ後にこちらで文章化のコツを学ぶと理解が深まる」という声が目立ちます。特に、パラグラフ・ライティングの説明が具体的でわかりやすく、「今まで何となく書いていた報告書が、なぜ読みにくかったのか初めて理解できた」という感想が多く見られます。一方、単体で読むと「思考編(ロジカル・シンキング)を読んでいないと前提知識が不足して分かりにくい」という指摘もあり、順番としては思考編から読むことが推奨されています。また「理論はわかるが、実際に自分の文章に当てはめるのが難しい」という声もあり、読了後に自分の書いた文章を本書のフレームに当てはめて添削してみる、という実践が効果的だという意見も多く見られます。

実務での活かし方としては、メールや報告書の下書きを、1段落=1メッセージの原則で見直すだけで、文章の冗長さが減り格段に読みやすくなります。具体的には、書き終えた文章の各段落の最初の一文だけを拾い読みしてみて、それだけで文章全体の流れが把握できるかをチェックする方法が有効です。もし段落の途中で話が変わっていたり、一文目が結論になっていなかったりする場合は、パラグラフ構成を見直すサインです。この習慣を続けることで、長文の資料や提案書でも「読み手にとってストレスのない文章」を安定して書けるようになります。

 

 

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No. 06

入門『地頭力を鍛える』
32のキーワードで学ぶ思考法

中級

概要

細谷功氏のベストセラー『地頭力を鍛える』のエッセンスを、32のキーワードという形でコンパクトに整理した入門・復習用の一冊です。フェルミ推定に代表される「結論から・仮説から・抽象から」考える思考法を軸に解説しています。

要約

  • 地頭力とは「知識」ではなく「考える力」であり、フェルミ推定はそのトレーニングに最適
  • 結論思考(仮説思考)・フレームワーク思考・抽象化思考の3つが地頭力の柱
  • 具体と抽象を自在に行き来する能力が、応用の効く思考力の本質

「原著のエッセンスをキーワード単位で振り返れるので、読了後の復習用に便利」と好評です。特に、辞書的に使えるキーワード形式のため「気になる項目だけをつまみ読みできる」という点が、多忙なビジネスパーソンから支持されています。一方で「入門・要約版のため内容が薄く感じる」「原著『地頭力を鍛える』本編も合わせて読むべき」という声もあり、あくまで導入・整理用として位置づけられています。また、フェルミ推定の説明については「具体例が豊富でイメージしやすい」という評価がある一方、「実際のビジネス課題への応用例がもう少し欲しかった」という意見も見られます。

実務での活用法としては、未知の問題に直面したとき、「これをフェルミ推定するならどう分解するか」と自問するだけで、根拠のない不安ではなく仮説ベースで思考を進める癖がつきます。たとえば新規事業の市場規模を検討する場面や、原因不明のトラブルに対応する場面で、いきなり詳細なデータを集めに行くのではなく、まず大枠の仮説を立ててから検証するという順序を意識すると、限られた時間の中でも精度の高い意思決定ができるようになります。また、具体的な事象に直面したときに「これを一段抽象化するとどういう構造になるか」を考える習慣をつけると、応用の効く思考パターンとして他の業務にも転用しやすくなります。

 

 

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No. 07

シン・ロジカルシンキング

中級

概要

従来のMECEやピラミッド構造といった「型」を前提としたロジカルシンキングに対し、AI(生成AI)が普及した時代において人間に求められる思考力とは何かを再定義しようとする一冊です。単に論理的に正しいだけでなく、「相手が納得する」ことに重きを置いた構造化思考を提案しています。

要約

  • 論理的に正しいことと、相手が「納得する」ことは必ずしもイコールではない
  • AIが情報整理や論理展開の一部を代替する時代こそ、人間には「問いを立てる力」「納得感を作る力」が求められる
  • 従来型のロジカルシンキングのフレームワークを、対人コミュニケーションの文脈でアップデートする

「従来のロジカルシンキング本を読んだ人が次に読む一冊として新鮮」という評価が多く、既存の型を一通り学んだ中級者以上から支持されています。特に「正しいだけでは人は動かない」という視点が新鮮だという声が多く、ロジカルシンキングを"論破のための武器"ではなく"合意形成のための技術"として捉え直すきっかけになったという感想も見られます。一方で「タイトルから期待するほどAI活用の具体的なノウハウは少ない」「既存のフレームワークの延長線上にあり、目新しさはそこまでない」という指摘もあり、期待値によって評価が分かれる一冊です。基礎を固めた中級者が視野を広げるための一冊という位置づけが妥当なようです。

実務では、資料や提案の「論理的な正しさ」だけでなく、「相手はこれで納得するか」という視点でもう一段チェックする習慣をつけると、社内提案の通りやすさが変わります。具体的には、資料が完成した段階で一度「この結論に至った背景を知らない人が読んでも、感情的に受け入れられる流れになっているか」を確認するステップを加えることが有効です。また、生成AIに情報整理や下書き作成を任せる場面が増えている今だからこそ、「そもそも何を問うべきか」「AIの出したアウトプットに対して人間として何を付加すべきか」を意識することで、AI時代における自分の思考の付加価値を明確にできます。

 

シン・ロジカルシンキング

シン・ロジカルシンキング

  • 作者:望月安迪
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

 

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No. 08

コンサルタントのための
ロジカルシンキング77

中級〜上級

概要

実際のコンサルティング現場で直面するような77の具体的な課題(ケース)を通じて、ロジカルシンキングを「使える」レベルまで鍛える実践的な一冊です。知識の解説よりも、現場に即した問題演習に大きくウェイトが置かれています。

要約

  • ロジカルシンキングは知っているだけでは意味がなく、実際の課題に適用できて初めて価値を持つ
  • 77の設問はいずれも実務で遭遇しうるリアルなシチュエーションを想定
  • 「なぜその結論に至ったか」のプロセスを言語化する訓練を重視

「単なる理論書ではなく、実際に手を動かして考えさせられる構成が良い」とコンサル業界志望者や若手コンサルタントから支持されています。特に、設問の解説がケーススタディ形式で丁寧に書かれており、「なぜその答えに至るのか」という思考プロセスまで追える点が評価されています。一方、「基礎知識がないまま読むと難易度が高く感じる」「ロジカルシンキングの基本用語(MECEなど)を知らないと解説についていけない箇所がある」という声もあり、中級以上の読者向けとされています。それでも「実務で本当に使える一冊」「就職・転職活動のケース面接対策にもなった」という声が多く、実践志向の読者から根強い支持を得ています。

活かし方としては、自分の業務における「よくある課題」を77問の中から近いものを探して当てはめ、実際に手を動かして解いてみることが最も効果的です。1問解くごとに、自分の解答と模範解答のギャップを言語化し、「どの視点が抜けていたのか」をメモしておくと、同じ抜け漏れを繰り返さなくなります。さらに、複数人で同じ設問に取り組み、それぞれの解答を持ち寄って議論する読み方をすると、一人で読むよりも多角的な視点が得られ、チームの思考力向上にもつながります。

 

 

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No. 09

考える技術・書く技術

上級

概要

バーバラ・ミントによる、ロジカルシンキング・ライティング分野における世界的な原典です。マッキンゼーをはじめとする世界中のコンサルティングファームで文書作成の標準とされる「ピラミッド原則」を提唱した一冊で、日本の多くのロジカルシンキング本のルーツにあたります。

要約

  • あらゆる文書は、頂点に結論(答え)を置き、その下に根拠を階層的に配置する「ピラミッド構造」で構成すべき
  • 読み手の疑問(なぜ?どうやって?)に先回りして答える形で論理を展開する
  • 論理展開には「演繹法」「帰納法」があり、状況に応じて使い分ける

「ロジカルシンキング・ライティングの原点であり、これを読まずに他の本を読むのはもったいない」という評価が定番で、世界中のビジネスパーソンに読み継がれてきた古典としての重みがあります。一方で「翻訳文体が独特で読みにくい」「事例が海外のビジネス文脈でイメージしづらい」という声も非常に多く、ロジカルシンキング本の中でも挫折率の高さで知られています。実際に「何度も挫折して、日本語の解説本を先に読んでから再挑戦してようやく理解できた」という感想も散見され、前述の『入門 考える技術・書く技術』などの解説本から入ることを勧める声も多いです。それでも読み通した人からは「他のロジカルシンキング本がこの本の一部の焼き直しだと気づいた」「原典にしかない深さがある」といった声が多く、最終的に行き着く一冊として位置づけられています。

実務での活かし方としては、複雑な提案書や報告書を作る際、いきなり書き始めず「まず結論を頂点に置き、その下に根拠を3つ程度ぶら下げる」というピラミッド構造の骨組みを先に作ってから執筆することが基本です。特に、根拠同士が「同じ種類・同じ抽象度」になっているかを確認する作業(横の論理)を徹底すると、説得力のある文書に仕上がります。また、読み手が抱くであろう疑問(なぜ?どうやって?本当に?)を先回りしてリストアップし、それぞれに答える形で文章の流れを設計する習慣をつけると、質疑応答で慌てることが少なくなり、プレゼンテーションの質も向上します。

 

 

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No. 10

イシューからはじめよ
知的生産の「シンプルな本質」

上級

概要

安宅和人氏による、日本の思考法・生産性本の中でも屈指の名著です。「どう解くか」よりも「そもそも何を解くべきか(=イシュー)」を見極めることこそが知的生産の本質であると説き、闇雲な努力や作業量ではなく、問いの質そのものにフォーカスすることを提唱しています。

要約

  • 「悩む」(答えが出ない前提で考えるふり)と「考える」(答えを出す前提で建設的に考える)は全く別物
  • 最初にすべきは「解の質」を上げることではなく、「イシューの質」を見極めること
  • 良いイシューの条件は、①本質的な選択肢である、②深い仮説がある、③答えを出せる、の3つ
  • イシューを特定した後、ストーリーラインを作り、絵コンテ(仮説を検証する分析設計)に落とし込む

出版から長く経つ現在も「知的生産系ビジネス書の中で最も影響力のある一冊」として名前が挙がり続けており、多くのビジネスパーソンが「働き方に対する価値観が変わった」と語る一冊です。特に「がむしゃらに頑張ること自体は美徳ではなく、そもそも取り組むべき問いを間違えていれば努力は無駄になる」というメッセージが、長時間労働や根性論に疑問を持つ読者に強く刺さっているようです。一方で「抽象度が高く、初学者にはやや難解」「具体的なテクニックというより思考の姿勢・哲学に近い内容で、明日から即使えるノウハウを期待すると肩透かしを食らう」という指摘もあり、一定の実務経験があってこそ腹落ちする内容とされています。何度も読み返すたびに新しい発見がある、という感想も多く、一度読んで終わりにするのではなく折に触れて読み返す一冊として評価されています。

実務での活かし方としては、新しいタスクや相談を受けたとき、いきなり手を動かす前に「これは本当に今解くべき問い(イシュー)か?」と自問する習慣をつけることが第一歩です。特に、上司から依頼された作業や自分が思いついた分析について、着手前に「この問いに答えが出たとして、意思決定や行動が変わるか」を確認するだけで、意味のない作業に時間を溶かすことを防げます。さらに、イシューを特定した後は「ストーリーライン(仮説の全体像)」を先に描いてから資料作成や分析に入るようにすると、手戻りが大幅に減り、限られた時間の中でも質の高いアウトプットを出せるようになります。

 

 

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読む順番のおすすめ

自分の状況に近いものから読み進めると、無理なくステップアップできます。

これから始める人マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書 → 入社1年目から差がつく ロジカル・シンキング練習帳
基礎を体系的に固めたい人ロジカル・シンキング → ロジカル・ライティング
文章力・資料作成力を鍛えたい人入門 考える技術・書く技術 → 考える技術・書く技術(原典)
地頭・仮説思考を鍛えたい人入門『地頭力を鍛える』 → イシューからはじめよ
実務で即使えるレベルまで鍛えたい人コンサルタントのためのロジカルシンキング77
最新の視点を取り入れたい人シン・ロジカルシンキング
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まとめ

ロジカルシンキングを鍛える本は、難易度も切り口もさまざまです。初級者はまず平易な入門書で「型」に慣れ、中級者はMECEやピラミッド構造といった体系的なフレームワークを学び、上級者は原典や実践課題集で応用力を磨く、という段階を意識すると挫折しにくくなります。今の自分のレベルと目的に合った一冊から、ぜひ手に取ってみてください。

本記事は各書籍の一般的な内容・評判をもとに構成しています。詳細については、最新版の内容と異なる場合があるため、ご購入・引用の際は各書籍・販売ページで最終確認されることをおすすめします。

LOGICAL THINKING BOOK GUIDE — 難易度別・徹底比較まとめ

一度は読んでおきたい、 名作古典文学15選

 

CLASSIC LITERATURE GUIDE

一度は読んでおきたい、
名作古典文学15選 — 時代を超えて読み継がれる理由 —

「積読はあるけど、なかなか手が伸びない」「学生の頃に読んだきり」——
そんな古典文学こそ、実は今読み返すのがいちばん面白いのかもしれません。
数十年、数百年という時を超えて読み継がれてきた作品には、
時代が変わっても色褪せない“人間の本質”が描かれています。

読

日本文学から海外の名作まで、思わず手に取りたくなる15冊を厳選してご紹介します。気になる一冊から、ぜひ読書のお供にしてみてください。

01

走れメロス

太宰治

「メロスは激怒した」——この有名な一文から始まる物語を、覚えている方も多いはず。友の命を救うため、暴君の前で「三日以内に戻る」と約束したメロスは、灼熱の太陽の下、川の氾濫、山賊の襲撃と、次々に立ちはだかる試練の中を走り続けます。教科書で読んだときは気づかなかった、迷いや弱さを抱えながらも走り続けるメロスの姿に、大人になった今こそ胸を打たれるはずです。友情とは何か、信頼とは何か——読み終えた後、きっと誰かの顔が思い浮かびます。

 

 

02

こころ

夏目漱石

海辺で出会った「先生」と、名もなき「私」。穏やかで知的な先生には、誰にも語らなかった過去がありました。物語の終盤、先生から届く一通の長い手紙で明かされる真実は、静かでありながら読む者の心を激しく揺さぶります。友情、恋愛、そして裏切りと罪の意識——人間の心の奥底に潜む感情を、これほどまでに繊細に描いた小説はそう多くありません。ページをめくる手が止まらなくなる、日本近代文学屈指の心理小説です。

 

03

羅生門

芥川龍之介

荒れ果てた京の都、雨宿りする羅生門の下で、一人の下人が生きるか死ぬかの選択を迫られます。老婆が死体から髪の毛を抜く異様な光景を目にした下人が、そこで下した決断とは。わずか数ページの短編に、人間のエゴイズムと生きるための倫理という重いテーマが凝縮されています。読み終えた瞬間、ずしりと胸に残る余韻。古典文学の入門として、これほど強烈な一冊はなかなかありません。

 

 

04

坊っちゃん

夏目漱石

江戸っ子気質でまっすぐすぎるほどまっすぐな青年教師が、赴任先の田舎の中学校で次々と巻き起こす痛快な騒動の数々。生徒のいたずらや同僚とのやり取りを、歯切れのよいテンポとユーモアたっぷりの語り口で描いていて、気づけばくすりと笑いながら読み進めてしまいます。漱石作品の中でも群を抜いて読みやすく、「古典はちょっと苦手…」という方の最初の一冊として、自信を持っておすすめできる作品です。

 

 

05

蜘蛛の糸

芥川龍之介

地獄の底でもがき苦しむ罪人・カンダタの前に、たった一本、極楽から垂らされた蜘蛛の糸。生前わずかに施した善行を思い出したお釈迦様が与えたその糸を、カンダタが必死につかんで登り始めたとき——彼が思わず放った一言が、すべてを決定づけます。わずか数分で読み終えられる超短編でありながら、人間の心に潜む弱さとエゴイズムを鋭く突いてくる名作。読後、しばらく言葉を失ってしまうかもしれません。

 

 

06

人間失格

太宰治

「恥の多い生涯を送ってきました」——この一文を目にしたことがある人は、きっと少なくないはずです。太宰治自身の姿を色濃く投影したとされる主人公・大庭葉蔵の告白録は、道化を演じることでしか人と関われない孤独と、生きることそのものへの息苦しさを、赤裸々に、そして美しくつづっています。発表から70年以上経った今も版を重ね続けているのは、時代が変わっても消えない“生きづらさ”という普遍のテーマを描いているからでしょう。

 

07

銀河鉄道の夜

宮沢賢治

星祭りの夜、貧しく孤独な少年ジョバンニは、親友カムパネルラとともに、幻想的な銀河鉄道に乗り込みます。天の川を旅しながら二人が交わす会話は詩的で美しく、それでいてどこか切なさをまとっています。子どもの頃に読んだときは冒険譚として、大人になってから読むと生と死をめぐる静かな物語として——同じ本なのに、読む時期によってまったく違う顔を見せてくれる不思議な一冊です。何度でも読み返したくなります。

 

 

08

星の王子さま

サン=テグジュペリ

「大切なものは目に見えない」——世界中で愛され続けるこの名言は、砂漠に不時着した飛行士と、小さな星からやってきた王子さまとの出会いから生まれました。バラの花との関係に悩み、いくつもの星を旅する王子さまの姿を通して、大人が忘れがちな“本当に大切なもの”をそっと問いかけてきます。シンプルな物語だからこそ奥が深く、子どもの頃に読んだ人も、大人になった今読み返すと、まったく違う言葉が心に刺さるはずです。

 

 

09

変身

カフカ

「ある朝、グレゴール・ザムザは、不安な夢から目覚めると、ベッドの中で自分が一匹の巨大な毒虫に変わっているのに気がついた」——この衝撃的な一文から幕を開ける不条理文学の金字塔。虫になってしまった主人公と、次第に彼を疎んじていく家族との関係を通じて、社会からの疎外感や孤独が静かに、しかし容赦なく描かれていきます。海外文学の入門書としても定番の一冊ですが、読み終えた後の重たい余韻は、決して“入門”とは思えないほどです。

 

 

10

老人と海

ヘミングウェイ

長らく不漁が続く老いた漁師サンチャゴが、たった一人で小舟に乗り込み、海の上で巨大なカジキと繰り広げる壮絶な闘い。無駄のない簡潔な文体でありながら、老人の孤独、誇り、そして諦めない強さがひしひしと伝わってきます。ノーベル文学賞受賞のきっかけとなった代表作で、決して長い物語ではないのに、読み終えたときの満足感は圧倒的。人生において何かと闘っているすべての人に、静かなエールを送ってくれる一冊です。

 

11

そして誰もいなくなった

アガサ・クリスティー

孤島の館に招かれた素性のバラバラな十人の男女。しかし彼らを待っていたのは、童謡の歌詞になぞらえるようにして、一人また一人と姿を消していく恐怖の夜でした。犯人は誰なのか、そして次に狙われるのは——緻密に張り巡らされた伏線と、最後の最後でひっくり返される衝撃の真相は、発表から90年近く経った今読んでも色褪せません。ミステリーの女王と呼ばれるクリスティーの実力を、これでもかと味わえる金字塔的作品です。

 

 

12

赤毛のアン

モンゴメリ

孤児院からやってきた、おしゃべり好きで想像力豊かな赤毛の少女アン・シャーリー。田舎町プリンス・エドワード島で暮らし始めたアンは、失敗を重ねながらも持ち前の明るさで周囲の人々の心をつかんでいきます。親友ダイアナとの友情、養父マシューとの温かな絆——日常の何気ない出来事の一つひとつが、丁寧で愛おしい筆致で描かれています。読み終える頃には、きっとあなたもアンのことが大好きになっているはずです。

 

 

 

13

ジェーン・エア

シャーロット・ブロンテ

孤児として育ち、厳しい環境の中でも決して自分を曲げなかった少女ジェーン。家庭教師として働き始めた屋敷で出会った主人ロチェスターとの間に芽生える恋心と、その先に待ち受ける衝撃の秘密——。逆境に屈することなく、自らの意志と誇りを貫いて生きるジェーンの姿は、発表から170年以上経った今も、多くの読者の背中を押し続けています。ページをめくるたびに、彼女の強さに勇気をもらえる一冊です。

 

 

 

14

若草物語

オルコット

しっかり者の長女メグ、快活で作家志望の次女ジョー、内気で優しい三女ベス、そして自由奔放な末っ子エイミー。個性も夢もまったく異なる四姉妹が、支え合いながら喜びや悲しみを乗り越えていく様子を、あたたかな筆致で描いた家族小説の名作です。姉妹げんかも、涙する場面も、どこか自分や家族の姿と重なって、読みながら思わず頷いてしまうはず。世代を超えて愛され続ける理由が、読めばきっとわかります。

 

15

シャーロック・ホームズの冒険

コナン・ドイル

鋭い観察眼と卓越した推理力で、次々と難事件を解き明かしていく名探偵シャーロック・ホームズ。相棒ワトソンとのやり取りも軽妙で、緊張感のある事件の合間にほっと一息つける魅力があります。推理小説というジャンルそのものを確立したとも言われる記念碑的な短編集で、後のミステリー作品すべてに多大な影響を与えました。発表から130年以上経った今読んでも、まったく古びない面白さに驚かされる、シリーズ屈指の1冊です。

 

 

どの作品も、時代を超えて読み継がれてきたのには理由があります。
気になった一冊があれば、ぜひ今夜、ページを開いてみてください。

 

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「繊細さんの本」書評・要約

 

みなさんは「繊細さん」という言葉を聞いたことがありますか?

豆腐メンタルのイラスト

もしかしたら聞いたことがある人が多いかもしれません。

 

しかしその人がどういうことが得意でどのようなことが苦手なのかまで詳しく知っている人はまだまだ少ないと思います。

 

この「繊細さん」というのは言い換えるとHSPの人のことです。

 

このHSPとは視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のことです。

 

これは生まれ持ったものなので頑張って鈍感になろうといったことはできないのです。

 

なので本書では鈍感になる方法が書かれているのではなくて、自分の繊細な感性を大切にすることで楽になり、元気になっていくという方法をとっているのです。

 

「繊細さん」はもちろんのこと自分には当てはまらないなと思っている人にも読んでもらいたい一冊となっております。

 

 

 

繊細さんとは?

 

繊細さんとは、具体的にはどのような人なのでしょうか。

 

・職場で機嫌の悪い人がいると気になる

・人と長時間一緒にいると疲れてしまう

・小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる

 

このような事はありませんか?

 

まわりに相談しても「気にしすぎだよ」とか、「ふつうそんなこと気にならないよ」とか言われるのがオチです。

 

「いやでも、気になるもんは気になるんだわ。気にしないと意識しても頭から離れないし、どーすりゃいいんだぁあああ」




それもそのはず、繊細さんは、相手の感情やその場の雰囲気はもちろん、光や音まで周りの人が気づかない小さな変化を感じてしまうのです。



「性格」ではなくて「生まれ持った気質」なのでこのようなことが起きるのはしょうがないのです。

 

しかし、このような特徴を持っていると、痛みやストレスが多い状況では、周りに良いものがあっても感じにくくなってしまうのです。

 

それなら、痛みやストレスに耐えられるよう、自分をつくりかえることが重要なんでしょうか。

 

いいえ、そうではありません。

 

自分にとって良いものと悪いものを見分ける、自分の本音をどれだけ大切にできるかが大切なのです。




毎日のストレスを防ぐ

 

次に刺激から受けるダメージを減らす工夫を紹介します

 

先ほど述べたように、繊細な人は鈍感になることができないので、刺激を物理的に防ぐことが重要なのです。

 

また、五感のうち、鋭い感覚から、重点的に対処することも効果的です。

 

そこでポイントなのが、五感のうち、どの感覚が鋭いのかは、人によって異なるということです。なので日常生活で自分がよく使っていると思う感覚から試していくことが良いでしょう。

 

 

 

刺激から自分を守れ!!五感別予防法



どの感覚が強いか考えたうえでそれぞれの予防法を見てみましょう。

 

視覚

・メガネやコンタクトレンズの度を落とす

・サングラスをする

・伊達メガネをかける

聴覚

・ノイズキャンセリングイヤホンをする

・耳栓をする

・イヤホンで心地よい音楽を聴く

触覚

・肌の露出を減らす

・心地よい素材で肌を覆う

・明るい色の服やお守りを身につける

嗅覚

・マスクをする

・好きな香りのハンドクリームや香水、ヘアワックスをつける

・アロマペンダントをつける

味覚

・刺激の強い食べ物を避ける

 

 

このようにたくさんの予防法がこの本には書かれています。

 

ケア方法も載っているので気になった人はぜひ読んでみてください。

 

人間関係を楽にするには

複雑な人間関係のイラスト(棒人間)

 

何回も言いますが、繊細さんは「相手の感情に気付きやすく、その場の雰囲気を感じることが得意」なのです。

 

それが繊細さんの中で当たり前になっているので、身の回りに気遣いができないなと思ってしまう人がいるのは普通のことなのです。

 

しかしここで考え方を少し変えて、「非繊細さんとは感じ方が全く違うんだ」という考えを持つことが重要なのです。

 

この考えをもって他人と接することで傷つくことなく関わることができるかもしれません。

 

人に頼れるようになってみよう

 

繊細さんは人に頼るということが苦手な人が多いです。

 

なぜなら「今話しかけたら迷惑かな?」とか、「ちょっと機嫌悪そうだし話しかけにくいな」と感じてしまうからです。

 

そのことを考え始めてしまうとなかなか動き出すことができません。

しかしこのままではよくないのです。「人に頼ることができない」より「人を頼ることができる」方がいいのです。

 

そのための心得として3つ本書では書かれています。

 

1.「頼る」という発想を持つ

今まで頼ってこなかった繊細さんは問題に直面した際、頼ることより自分で最後までやるという考えが出てきてしまうのです。

なので人に頼ってみるという意識をもつことが重要です。

 

2.相手の状況を推測せず言葉で確かめてみる

相手の状況に配慮するということは繊細さんのいいポイントですが、相手の状況というのは聞いてみないとわかりません。怒っているのかもと思っていたところ、もともとそのような顔だったという可能性もあるかもしれません。

 

しかし相手も無理して引き受けてるかもしれないと思ってしまうかもしれません。

相手が嫌な思いをしないように「無理だったら別に大丈夫だよ」と一言加えることもポイントです。

 

3.相手が引き受けてくれたら、信じて任せる

引き受けてくれた後、「本当は嫌だったんじゃないかな」と考えてはいけません。そこは相手の「いいよ」という言葉をちゃんと信じて無駄なことを考えないようにしましょう。

 

「繊細さんの本」まとめ

 

 

なんだか生きずらいなと思っていたり、いろいろなことが気になってストレスがたまるって人におすすめの本となっています。

 

この本には今すぐに実践できる「楽に生きる方法」がたくさん載っているので、これなら自分でも実践できるというものがあると思います。

 

また今まで、なぜいろいろなことが気になっていたかの理由が書かれているので気持ちか晴れると思います。

 

繊細さんをはじめとするすべての人に一読していただけたらなと思います。

 

 

 

 

 

「データセンター読本」書評・要約

「データセンターって何?」

そう思うと同時に、すでに手の中にこの本がありました。

 

この言葉を見たときに浮かんだイメージとしてはこんなものでした。

 

 

なんとなくプログラミング関係のことが書かれているのかなと思ってました。

 

しかし読んでみると全く異なる内容が書かれており驚いたのと同時に、今まで知らなかったことが知れたのでとてもよかったと感じています。

 

このデータセンターというものがなければIT社会というものは成り立つことができないということがしっかりわかるものとなっております。

 

 

 

 

 

「データセンター」とは

 

データセンターの定義としてインターネット用のサーバーやデータ通信、固定・携帯・IP電話などの装置を設置・運用することに特化した建物の総称と定められています。

 

こんなかんじー


データセンターがどういうものなのかがわかったところで、なぜデータセンターが必要になるのかを説明していきます。

 

データ量と言うものは10年前と比べ何倍にも増えており、それを皆さんも実感することができるかできると思います。データ量が爆発的に増えることにより、大量のデータを処理するためにコンピュータの処理性能も高めていく必要があります。

 

しかしこのデータ量の増え方と言うものは、ハードウェアの成長性能の伸びよりもはるかに上回っています。そのため、増え続けるデータを処理するためには、コンピューターの台数も増え続ける必要があるのです。

またコンピュータの台数が増え続けなければならない理由はデータの増加だけではありません。コンピューター上での処理自体が複雑になっていることもその理由です。

 

このようにコンピューターが増えると

 

・発熱の問題

 

・重量の問題

 

が発生します。

 

一般のオフィスでは、空調装置で冷やせる熱量ではなく、ラックと言う専用の棚が重いので、床が抜ける恐れがあります。

 

また災害によりコンピューターが停止してしまうと言う事態は何といっても避けなければなりません。そのため災害が起きやすいところ(活断層や海、川が近いところなど)を避けて建てることが多いです。

 

また万が一停止した時でも、すぐに別の場所でシステムを再稼働できるようにしておく必要があり、このようなことが可能な場所を探さなければなりません。このような問題を解決する設備がデータセンサーなのです。またこの必要性というのは年々増加していることがわかります。

 

データセンターの特徴として、通信回線、構造、電気設備、消火設備があります

 

このことから、様々な構成要素をコンピューターの安全運転に注力していく設計された施設といえます

 

次に可用性と言う言葉を紹介します。

 

これはデータセンターを稼働できる割合を示して示します。理想は24時間365日いつでもデータセンターが使える状態であることであり、その場合の可用性は100%となります。

 

しかし可用性が100%になる事は現実的に不可能と言われています。なのでデータセンターを使用する場合は100%の可用性はあり得ないと言うことを理解した上で、業務被害を最小限に食い止める対策が必要となります。



またデータセンターを構築する際に大切なことは、データセンターの寿命をしっかり考えることです。データセンターの主要設備の寿命は大体15〜20年と言われています。つまり寿命がたつと大規模修繕が必要となるのです。

 

修繕費など多大な費用がかかるのは、多くの電源、空調設備を備えるデータセンターならではの悩みです。したがって、計画の際は、データセンターの修繕計画等のライフサイクルを理解することが大切です。

 



データセンターの構造

 

データセンターの構造を語る観点として大きく4つに分けることができます。

 

それは1.建物、2.電気設備、3.空調設備、4.ICT設備です。

 

データセンターは耐荷重が一般ビルに比べて圧倒的に優れていることです。一般のオフィスビルであれば、通常使っている床とコンクリート面の高さは大体5〜10センチです。しかしデータセンターだとその距離が60〜80センチあります。

 

またデータセンターは1階分の高さが通常のオフィスよりも高く、一般的なビルの1階の高さが3m位に対し、データセンターでは5mもあります。

 

そして火災にも充分な対策がされており、燃えにくい素材を駆使し、火事が起きることを食い止める工夫をしています。また、火事が起きてしまったとき、コンピューターが置いてあるので水を使うことができません。そこで、ガスを使い酸素をなくして消化するという方法を用いているのです。



データセンターのセキュリティ対策

 

何人も入れさせねぇえええ!!

これがデータセンターのセキュリティ対策の核となっています。

 

万が一侵入されたら、簡単には出られないようにするのです。

 

しかし、侵入してくるより侵入されないようにするほうが大事です。そのために、データセンターの場所はとてもわかりにくくなっています。

 

そしてもちろん一定のアクセス権限のある人以外は入室を認めていません。所在地の情報も限られた人にしか伝えられません。建物自体にデータセンターと看板を出すこともありませんし、ネット上に住所を掲載することもないのです。

 

また入り口などもとても制限されており、窓ガラスが少ないのも特徴です。セキュリティーと聞いてまず思い浮かぶのはセキュリティーカードによる認証でしょう。

カードキーのイラスト

 

データセンターにも当然あります。部外者が訪問する場合には、名前などを登録し、ゲスト用のセキュリティーカードを貸し出します。また携帯電話、PC等の持ち込みは厳しく制限されていることが多いです。

スマートフォン禁止のマークパソコン禁止のマーク

 

一旦データセンター内に入ると、いたるところにセキュリティーカードをかざして入室することになります。これにより今誰がどこにいるかを特定することができるのです。また、各場所には様々な生体認証を用いないと入室することができなくなっています。



 

 

データセンターの今後

 

従来型のデータセンターのままで今後のICTの進歩に対応していくことは難しいと結論付けることができます。

そして今後もデータセンターが使われ続けていくためには、解決すべき課題が少なくとも3つあります。

 

それは

 

1.冷却:高集積化や高密度化が進むことで、電力消費量、すなわち発熱量が増大するコンピュータをどうやって冷却するのか。

 

2.省電力:環境保護のためにデータセンター、全体で使用する電力量どうやって教えるから

 

3.小型データセンターの建設:一極集中型の巨大データセンターと組み合わせることで、リスクを分散化し、データの高速処理などの対応を柔軟に行う小型データセンターをどのように建設するのか



です。

 

ここで本書では、新しい冷却方法として、サーバーごと特殊な液体に浸して冷却を行うということが挙げられてます。 

 

しかし今後は堅牢なデータセンターばかりではなくなるのではないかと述べられています。その理由として、今までの堅牢度が高いものでないといけないということがなくなってきたからです。また今までは大きなものが多かったが、コンテナ型のものも増えていくのではないかと予測されています。そのことにより私たちのもっと身近にデータセンターというものが増えていくかもしれません。

 

「データセンター読本」まとめ

 

データセンターを知らない人や知ってはいるけどどのような構造をしていて社会にどのような影響を与えているのかは知らないという人におすすめの本となっております。

 

ところどころ専門的な用語を使っていますがその前にちゃんと解説が入っているのでかなりわかりやすく読むことができます。

 

多くの人におすすめできる内容になっていると感じました。

 

 

 

 

「バズる書き方」書評・要約

「自分には文章を書く才能がない…」

「文章をうまく書ける人は才能がすごいんじゃないの?」

 

そう思っており、【文章を書く】ということに抵抗がある人はいませんか?

 

しかしこの本には誰もが、自分の感性で魅力的な文章を書く可能性を秘めており、とくにSNS上では大化けするかもしれないと書かれています。

 

「文章を書くのに自信がないなぁ」と思っている人におすすめの一冊となっており、これからブログなどを始めようと思っている人にはぜひとも読んでほしい内容です。

 

 

 

 

 

『バズる書き方』とは

 

本書は元日本マイクロソフト株式会社代表取締役社長であり、現在書評サイト「HONZ」の代表を務めている成毛眞さんによる本となっています。

 

言っちゃえば、長年文章を書いてきており、バズる書き方を知っているプロフェショナルと言っても過言ではない人です。

 

そんな彼は以下の文章術というものを知っていれば誰でも化ける可能性を持っており才能などは必要ないと言っています。

そ・の・ま・え・に・

自分には文章力がねぇえええええ!!と思っている人へ本書では「書く素質」というものがあるのかどうかを調べる方法として、好きな歌詞やセリフがあるかどうかという調べ方をあげています。

もちろんすべての言葉に嫌悪感を持ち、全く関心がないという人は素質があるとは言えない。しかし、いままで生きてきてこの言葉いいなと思うのが1つでもあれば書く素質があると書かれています。

 

バズる文章術

 

1.「漢字の閉じ開き」を意識する

ここで使われている閉じるや開くとは出版業界の専門用語で

閉じる:言葉を漢字で表記すること

開く:言葉をひらがなで表記すること

を指します。

 

読みやすさを見た目でも演出するには、漢字はできるだけ開いたほうがいいのです。

しかし、ひらがなが多すぎると絵本のようになりすぎて読みにくくなってしまいます。

 

例)

1.私はまだ生きている。ただし、走らなければ死ぬだろう。そのために逃げやすいタイミングをうかがう必要があるのだ。

2.私は未だ生きている。但し、走らなければ死ぬだろう。その為に逃げ易いタイミングを窺う必要が有るのだ。

3.わたしはまだいきている。ただし、はしらなければしぬだろう。そのためににげやすいたいみんぐをうかがうひつようがあるのだ。

 

この中でどれが読みやすいですか?程よく開いている1番が読みやすいと思いませんか?まぁそーゆーことです。

 

 

 

2.1行目が勝負である。

「作品の良し悪しは、最初の1行で9割決まる」これは作家の間でよく言われていたことですが、これはバズるためでも同じです。特にTwitterを始めとする、SNSではより一層最初の1行の重要性が高いのです。

 

Twitterはスクロールをたくさんして投稿の1行目を見て、その内容を読むかどうかを決めることが多いと思います。つまり1行目に読者の興味をひきつけることができなければ読み飛ばされてしまうのです。

 

そのために1行目というのは内容がわかりやすく、長すぎないものがいいのです。 

 

例)

・韓国の研究チームが常温超伝導体を発見し、専門家委員会が結成され検証が行われる予定です。

もしこれが仮に実証されたならノーベル賞受賞の可能性も出てきます。この物質が普及するのなら生活が一変するでしょう。

 

・ノーベル賞きたぁああああ!!!(かもしれない…)

常温超伝導体が発見されてこれから検証されるらしいです。これが実証されたならノーベル賞受賞の可能性もあります。私たちの生活を変える夢の物質までもう少しかもしれません。

 

やはり目を引き付けやすいのは後者ではないでしょうか?

短く、わかりやすくこれにより1秒でも長く見てもらえる可能性があるのです。

 

 

 

3.いい文章にはグルーブ感がある

文章と音楽は似ています。

 

読ませる文章には読んでいて心地良いリズムがあるのです。ようするに、大した内容を言っていなくても、リズム感が感じられる文章には、思わず目を引き付ける力があるのです。

例をあげてみると、夏目漱石の「吾輩は猫である」の書き出しには「吾輩は猫である、名前はまだない」です。これがもし「吾輩は猫だ。まだ名前は無いのである。」だったらとてもリズムが悪いと思います。

 

それを避けるために、1つの段落に長文・中分・短文を組み合わせて文章のテンポの強弱をつけるというのが重要になってきます。

 

 

 

4.相手想定読者のマイナス10歳をねらえ!!

 

あるターゲットに向けて書いたつもりが、全くそのターゲットに刺さる内容でなかったとしたらバズるはずがないのです。

 

定めたターゲットに確実に届くようにするには、マイナス 10歳を狙った内容を書くことが重要になってくるのです。

 

人は「少しでも若いと感じたい。」、「少しでも若く見られたい」と言う願望を抱いて抱いており、実年齢が50代だったら40代向けの洋服をすすめられたいし、実年齢が40代だったら30代の間で流行している色を身に着けたいのです。

そのためピンポイントで狙うのではなく、あえてずらすことにより狙った層に届けることができるのです。

 

 

 

「バズる書き方」のまとめ

 

「文章を書くのに抵抗がある」、「これからブログをはじめてみたいけど書き方とかわからないしなぁ」と思っている人におすすめの書籍となっております。

 

やりたいけど分からないからあきらめるのはとてももったいない!!それだけは言えます。分からないなら学べばいいのです。

 

そしてこの本、推敲前と推敲後が書かれており、訂正箇所も詳しく書かれているのでイメージがしやすいところが最後に伝えたいポイントとなっております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。